久々の投稿になりました。
将棋ウォーズ10分切れ負けでの、高段者撃破記念ぱぴこです。
相手の方は四段ということで、ウォーズ四段だと、だいたい県代表クラスと考えています。(私基準)
それだけの強豪と将棋が指せる機会もそうそうないですよね。
ですので、気合を入れていきました。(笑)
まずは序盤の駒組みと作戦から。
48手目△6五銀と仕掛けられた場面です。
いつもは四間飛車が相手の場合は、右四間飛車の急戦で行くのですが、本局は相手が相手なので、しっかりと囲いを組んでいくことにしました。
で、相手銀冠に対して、銀冠穴熊を目指すことに。
あと一手▲7八金とすれとなれば完成というところでの△6五銀の仕掛け。
いつもはこの銀はとることにしています。
というのも、放置すると△5六銀▲同歩となって5七の地点に空間ができてしまうので、相手の攻め駒が刷り込んで来たり、△6五桂からの打ち込みの拠点になったりと、苦労することが多いのです…。
ですが、本局の▲6八金型の場合は、5七の地点を金でカバーしていることと、飛車を7筋に廻しての桂頭攻めの味を残そうと考えました。(桂馬を跳ねさせない)
で、▲4九飛車と引くことにしました。
ちょうど銀の割り打ち(△7九銀、△5九銀)を防ぐことにもなるので、一石三鳥のような指し手になりました。
結果的に、本局を勝利に導く一着になりました。(笑)
もう、ここで記事を終わっていも良いくらいなのですが、もう少し続けますね。
69手目の中盤戦で攻めを繋いでいきたい局面です。
筋は▲5五桂と、守備の金を狙って拠点を作っていく手が良さそうですよね。
実際、技巧での最善手は▲5五桂となっています。
ただ、ここで私は相手の竜が強く、角打ちの隙がないことから、桂打ちの含み(▲5五桂、▲6六桂)を後に回して、角を使ってガジって行く方針にしました。
とても筋が悪いので、真似しないでくださいね。(笑)
将棋の格言に、「下手の棒銀、上手が困る」というのがありまして、飛車の支えのある攻めは、受け間違えると酷いことになるという意味に受け取っています。
この場合は、△7三の桂馬がいなければ△7三歩で簡単に受け切りなのですが、桂馬が邪魔駒になっていて歩を打つことができません。
場面を選んで、実践的に使っていける手筋かもしれません。
局面は少し進んで、73手目の▲5五桂と打った場面です。
ここまで我慢してきた期待の桂馬打ちです。
相手6三金を狙いつつ、二つ目の攻めの拠点になっています。
また、▲4三歩と打つことで、竜の侵入を抑えたり、これが一番大きいのですが、相手玉が右辺へと逃げてきた時の押さえの駒になっています。
本局では、まさにこの展開になり、とても価値の高い駒になりました。
ただ、ここでは他にも▲6六銀とかわす手(△5七桂成▲同銀△6八銀の割り打ちの筋)や、▲七四金とガジる手もありそうです。(技巧より)
私の感覚だと、△七三歩とされると攻めがとん挫しそうなので、少し忙しい場面と見ていました。
ここでの▲7四金は、いわゆる重たい攻めだと思います。
▲7三歩や▲7二銀で受けはありそうですし、▲5七桂成からの攻めから、とられた駒を敵陣に埋められてしまうと、上からの攻めだけでは少し細そうかなぁ、と思います。(竜付き銀冠…)
局面が落ち着いてしまうと、実力差が展開を左右するようになってしまうと思うので、下手は攻めの拠点を減らさずに繋いでいく技術が必要なのかもしれません。
あとは、狙いの右翼での寄せの展開になり、最後相手玉の即詰みは逃しましたが、なんとか寄せ切ることができました。
相手の方が高段者ということで、こちらの良い部分を引き出して頂いたような一局になりました。
あと、後の展開を予想して、そこに先回りするような差し手選ぶということが上手く機能した対局になったかもしれません。
先手:snep
後手:四段
▲3八銀 △3四歩 ▲4六歩 △4四歩 ▲4七銀 △4二銀
▲2六歩 △3三角 ▲6八玉 △4三銀 ▲7八玉 △4二飛
▲5八金右 △6二玉 ▲5六銀 △7二玉 ▲4八飛 △5二金左
▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △9四歩 ▲7六歩 △1二香
▲3六歩 △8二玉 ▲7七角 △7二銀 ▲8八銀 △6四歩
▲8六歩 △8四歩 ▲8七銀 △7四歩 ▲6八金寄 △6三金
▲8八玉 △7三桂 ▲7八金上 △8三銀 ▲9八香 △7二金
▲9九玉 △5四銀 ▲3七桂 △2四歩 ▲8八金 △6五銀
▲4九飛 △5六銀 ▲同 歩 △4五歩 ▲3三角成 △同 桂
▲4五桂 △同 桂 ▲同 歩 △3八角 ▲7九飛 △4五飛
▲7五歩 △4八飛成 ▲5七銀 △4二龍 ▲7四歩 △同 銀
▲7五歩 △8三銀 ▲7四角 △6五桂 ▲6三角成 △同 金
▲5五桂 △6二金 ▲6六銀 △4八龍 ▲5八金打 △3七龍
▲6五銀 △同 歩 ▲7四桂 △7二玉 ▲6二桂成 △同 玉
▲7四歩 △5四銀 ▲7三歩成 △5一玉 ▲8三と △4二玉
▲7二飛成 △5二桂 ▲4四歩 △3二銀 ▲6三銀 △同 銀
▲4三金 △3一玉 ▲3二金 △同 玉 ▲4三歩成 △2三玉
▲6三龍 △5六角成 ▲5三龍
まで105手で先手の勝ち
#将棋 #shogi
将棋ウォーズ10分切れ負けでの、高段者撃破記念ぱぴこです。
相手の方は四段ということで、ウォーズ四段だと、だいたい県代表クラスと考えています。(私基準)
それだけの強豪と将棋が指せる機会もそうそうないですよね。
ですので、気合を入れていきました。(笑)
まずは序盤の駒組みと作戦から。
48手目△6五銀と仕掛けられた場面です。
いつもは四間飛車が相手の場合は、右四間飛車の急戦で行くのですが、本局は相手が相手なので、しっかりと囲いを組んでいくことにしました。
で、相手銀冠に対して、銀冠穴熊を目指すことに。
あと一手▲7八金とすれとなれば完成というところでの△6五銀の仕掛け。
いつもはこの銀はとることにしています。
というのも、放置すると△5六銀▲同歩となって5七の地点に空間ができてしまうので、相手の攻め駒が刷り込んで来たり、△6五桂からの打ち込みの拠点になったりと、苦労することが多いのです…。
ですが、本局の▲6八金型の場合は、5七の地点を金でカバーしていることと、飛車を7筋に廻しての桂頭攻めの味を残そうと考えました。(桂馬を跳ねさせない)
で、▲4九飛車と引くことにしました。
ちょうど銀の割り打ち(△7九銀、△5九銀)を防ぐことにもなるので、一石三鳥のような指し手になりました。
結果的に、本局を勝利に導く一着になりました。(笑)
もう、ここで記事を終わっていも良いくらいなのですが、もう少し続けますね。
69手目の中盤戦で攻めを繋いでいきたい局面です。
筋は▲5五桂と、守備の金を狙って拠点を作っていく手が良さそうですよね。
実際、技巧での最善手は▲5五桂となっています。
ただ、ここで私は相手の竜が強く、角打ちの隙がないことから、桂打ちの含み(▲5五桂、▲6六桂)を後に回して、角を使ってガジって行く方針にしました。
とても筋が悪いので、真似しないでくださいね。(笑)
将棋の格言に、「下手の棒銀、上手が困る」というのがありまして、飛車の支えのある攻めは、受け間違えると酷いことになるという意味に受け取っています。
この場合は、△7三の桂馬がいなければ△7三歩で簡単に受け切りなのですが、桂馬が邪魔駒になっていて歩を打つことができません。
場面を選んで、実践的に使っていける手筋かもしれません。
局面は少し進んで、73手目の▲5五桂と打った場面です。
ここまで我慢してきた期待の桂馬打ちです。
相手6三金を狙いつつ、二つ目の攻めの拠点になっています。
また、▲4三歩と打つことで、竜の侵入を抑えたり、これが一番大きいのですが、相手玉が右辺へと逃げてきた時の押さえの駒になっています。
本局では、まさにこの展開になり、とても価値の高い駒になりました。
ただ、ここでは他にも▲6六銀とかわす手(△5七桂成▲同銀△6八銀の割り打ちの筋)や、▲七四金とガジる手もありそうです。(技巧より)
私の感覚だと、△七三歩とされると攻めがとん挫しそうなので、少し忙しい場面と見ていました。
ここでの▲7四金は、いわゆる重たい攻めだと思います。
▲7三歩や▲7二銀で受けはありそうですし、▲5七桂成からの攻めから、とられた駒を敵陣に埋められてしまうと、上からの攻めだけでは少し細そうかなぁ、と思います。(竜付き銀冠…)
局面が落ち着いてしまうと、実力差が展開を左右するようになってしまうと思うので、下手は攻めの拠点を減らさずに繋いでいく技術が必要なのかもしれません。
あとは、狙いの右翼での寄せの展開になり、最後相手玉の即詰みは逃しましたが、なんとか寄せ切ることができました。
相手の方が高段者ということで、こちらの良い部分を引き出して頂いたような一局になりました。
あと、後の展開を予想して、そこに先回りするような差し手選ぶということが上手く機能した対局になったかもしれません。
先手:snep
後手:四段
▲3八銀 △3四歩 ▲4六歩 △4四歩 ▲4七銀 △4二銀
▲2六歩 △3三角 ▲6八玉 △4三銀 ▲7八玉 △4二飛
▲5八金右 △6二玉 ▲5六銀 △7二玉 ▲4八飛 △5二金左
▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △9四歩 ▲7六歩 △1二香
▲3六歩 △8二玉 ▲7七角 △7二銀 ▲8八銀 △6四歩
▲8六歩 △8四歩 ▲8七銀 △7四歩 ▲6八金寄 △6三金
▲8八玉 △7三桂 ▲7八金上 △8三銀 ▲9八香 △7二金
▲9九玉 △5四銀 ▲3七桂 △2四歩 ▲8八金 △6五銀
▲4九飛 △5六銀 ▲同 歩 △4五歩 ▲3三角成 △同 桂
▲4五桂 △同 桂 ▲同 歩 △3八角 ▲7九飛 △4五飛
▲7五歩 △4八飛成 ▲5七銀 △4二龍 ▲7四歩 △同 銀
▲7五歩 △8三銀 ▲7四角 △6五桂 ▲6三角成 △同 金
▲5五桂 △6二金 ▲6六銀 △4八龍 ▲5八金打 △3七龍
▲6五銀 △同 歩 ▲7四桂 △7二玉 ▲6二桂成 △同 玉
▲7四歩 △5四銀 ▲7三歩成 △5一玉 ▲8三と △4二玉
▲7二飛成 △5二桂 ▲4四歩 △3二銀 ▲6三銀 △同 銀
▲4三金 △3一玉 ▲3二金 △同 玉 ▲4三歩成 △2三玉
▲6三龍 △5六角成 ▲5三龍
まで105手で先手の勝ち
#将棋 #shogi